小さな集落の大きな変化

豊かさって何だろう

家から車で5分の場所に桜並木があるのですが、今年も1週間限定でライトアップがされました。水の張った田んぼに映る桜並木が本当にきれいだった! あっという間に見頃は終わってしまったけれど、今、この時だけの豊かな時間。今年も楽しみました。

先日、私たちが管理している「星空と長屋門の家」の近くに新しい家族が引っ越してきました。

「星空と長屋門の家」は、日頃お世話になっている方からの紹介で「空き家になってしまった古民家を高齢の両親に代わって管理してほしい」と相談を頂き、2019年から管理している物件。当初「星空の家」と同じように単身者のシェアハウスにしたものの、なんだかちょっと違うと感じ、家具付きで1棟世帯に貸すことに。現在は、母屋と離れにそれぞれご家族と夫婦が暮らしています。

そこに至るまでの詳しい経緯はこちら。

どちらの方もすっかり気に入ってくださり、地域にもなじんでいる様子。地域の集会や付き合いは、物件の管理者として夫が対応しているのだけど、ご近所さんとも上手にお付き合いしているようです。

そんな様子をみていた地域の人。「一人暮らしの父がなくなって、実家が空き家になってしまったので誰かにつないでもらえないか」と、私たちに相談をしてくれました。

どんな人がいいんだろう。地域に溶け込みなじんでくれる人。焦らず慎重に関係を築いてくれる人。ちょうど、いすみに縁があって、家をさがしている家族とつながり、無事に引き継がれ、先日家族で引っ越してきました。

 こちらの家族、なんと子どもが5人。長屋門の家にすでに住んでいる子ども3人と合わせると、小さな集落にもかかわらず子どもが8人になりました。6年前までゼロだった集落に子どもが8人ってすごい変化です。

たった5年の間に、昔からこの地域に住む人の中には施設に入ったり、亡くなってしまった人もいて、人が減っていくばかりだったのに。この増加率、結構すごいこと。

10年後、20年後の未来を考えた時に「10年後には、自分たちはもういないかもしれないしね」と、そう考える人も多かったのも事実。でも子どもたちを見ていると、10年後、20年後の未来をちょっとだけ想像ができる。

想像できることはワクワクできること。ワクワクは楽しいことにつながっていく。

いなかの小さな集落の小さな出来事かもしれなけれど、これはきっと大きな変化。とっても時間はかかったけれど、焦ったってしょうがない。何事もタイミングだなと思います。

ちょうどいいスピードで、これからも一つひとつ積み重ねていきたいなと、改めて思う出来事でした。

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