まだまだ梅雨の真っ只中ですが、一足早い夏がやってきました。ここ数日の暑さに体がついていきません。今年の夏も暑くなるのでしょうか。
さて、ここ最近ずっと準備を進めてきた「大原文化ストリート」。

第4回目を迎え多くの人から「楽しみにしています」と声をかけて頂いていたのですが、荒天のためやむなく中止になりました。
なぜか、開催日だけ雨予報。強風予報も出ていたため、安全を第一に考えての判断でした。
日頃からさまざまなイベントに関わっているけれど、当日のお天気だけは、本当にどうしようもない。特に野外会場の場合は、天気に大きく左右される。たとえ、雨や風対策をしたとしても、集客に影響が出るので開催するのがいいとも限らない。難しいところです。
今回は一部屋根がある会場でしたが、出店者さんの準備や当日の搬入を考えると、予報の天気だと開催することがよいとは思えなかった。本当に苦渋の決断でした。
「大原文化ストリート」は、大原駅前にある「北土舎」「レンタルスペースNARUSE」のオーナーさんとお話をする中で形になったイベント。
「レンタルスペースNARUSE」で、定期的にい鉄ブックス主催のブックマーケットを開催していたのですが、その様子を見ていたオーナーさんが、もっと拡大して開催してはどうかと提案してくださり、一緒に企画を練り、2024年3月に第1回を開催しました。
い鉄ブックスで開催しているブックマーケットはこちら。
ストリートピアノと古本市という、ほかのマルシェではあまりない内容に、ご近所の方だけではなく、遠方からも多くの人が遊びにきてくれました。前回は、スタンプラリーを実施したこともあり多くの子どもたちでにぎわいました。オーナーさんのご尽力で市内の学校にチラシの配布ができたのも大きかった。
外房エリアではマルシェが盛んで、コロナ禍で一時減ったものの、最近は100店舗以上も集まるものから、数店舗のものまで本当に多数開催されています。実店舗を持たず出店のみで営業するお店も本当に増えました。
ただ、ここ最近の物価高の影響もあってか、全体的に集客に苦戦するケースもある印象。出店される人も、遊びにくる人も、もはやマルシェが珍しものではなくなったがゆえに、「選ぶ」ことが増えているのかもしれません。
ちょっと残酷な現実かもしれませんが、今後淘汰もされていくような気がしてなりません。
そんなことを日々感じているからこそ、自分が関わっているものは「選ばれる」ものでありたいといつも思います。
「大原文化ストリート」も実行委員で様々なアイデアを出し合いながら形にしてきました。「また遊びに来たくなる内容とは?」「来場者、出店者さんの反応はどうだったか」など、よりこの場を楽しんでもらえるような工夫を考えてきました。
今回、出店者さんに中止の連絡した際、多くの方から温かな言葉を頂きました。飲食店の中にはすでに準備を進められていた方もいたのに「また次回よろしくお願いします」と声をかけてくださった方もいてほんとにうれしかった。
「中の人」の思い、伝わっていたんだなぁと。
マルシェは、多くの人の協力があってこそ実現できること。開催を重ねる度に思います。続けることがすべてではないけれど、そこから生まれていくことと、ちゃんと一つ一つ向き合っていきたい。そのために、自分は何ができるんだろう。
そういえば、誰かが言ってたっけ。
「『選ばれる』かどうかはわからないけど、ただただ、努力を続けるだけだ」と。
マルシェは1日限りで終わってしまうけれど、ちゃんと未来をみて、努力を続けていきたいと思ったのでした。