そして、季節は変わる

自分らしいライフスタイルのつくり方

3月になりました。

長かった冬もようやく終わりが見えてきて、少しずつあたたかくなってきましたね。星空の家の庭の梅もようやく咲き始めました。今年は、開花が本当に遅い。いつもならばもう満開の季節なのにね。 梅の実がちゃんとつくのかちょっと心配です。

3月といえば、年度末。春の訪れ共に、別れと出会いの季節でもあります。

古民家シェアハウス「星空の家」でも、新しい暮らしと共に小さなチャレンジをすることを決めた住人さんを先日見送りしました。別れは寂しいけれど、次の住まいは車で10分のいすみ市内。シェアハウスをきっかけにこの地にやってきて、地域のこと、暮らしのこと、仕事のこと、そして、自分自身のこと、色々なことが見えるようになって、次のステップに進むことを決めたこと。引き続き応援したいなと思います。

住人さんを見送るたびに、いつも思うことがあります。それは、たとえ、シェアハウスを出たとしても、ここから生まれたご縁を大事にしていたい、と。

もちろん、住んでいる間にいろんなことがあるのでキレイゴトばかりではないけれど、「ただいま」と、いつでも遊びに来れるような、そんな場所で在り続けたい。この家で暮らした事を忘れてないでいてほしいなと、いつも思います。

かつての私がそうだったけれど、見知らぬ土地で、新しい暮らしをはじめることって勇気がいる。不安もある。でも、そんな不安が少しでも拭えるならば、シェアハウス暮らしもいいじゃない? その最初の一歩としてのシェアハウス。

そんな思いから立ち上げて、まもなく10年。

世の中があまりにも早く変わっていくけれど、今もあの時の私の思いは変わらぬまま。それでもその思いに共感し、ここでの暮らしを選んでくれる人がいることは、本当にうれしいこと。

近くやってくる新しい住人さんは、いすみ市内のある企業に就職が決まった新社会人。「自立しながら支え合う」この住まいで、がんばってほしいな、と思います。

そういえば、ムーミン谷のリトルミイも言っていた。

『新しい生活、その不安ね。大丈夫よ、全然、大丈夫よ。いま考えてもしかたないじゃない。何かあったらその時に考えればいいのよ。本当にそんなものよ。それで意外とうまくいくのよ』

移住したばかりの頃に、たまたま目にしたこの言葉。私はずいぶんと救われました。

当時はいすみ鉄道が「ムーミン列車」と呼ばれていて、偶然だったのか、必然だったのか、なんだか不思議なご縁だなぁと思ったのをよく覚えています。当時書いていた日記に、いくつもの名言を書きうつして、自分の糧にしていたな。今、読み返してみても、心に刺さるコトバばかり。

『迷わない事が強さじゃなくて、怖がらない事が強さじゃなくて、泣かない事が強さじゃなくて、本当の強さって、どんな事があっても、前を向ける事でしょ。前をね』

さ、前を向いていこう!

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