伝わるコトバ

元OLのローカル起業論

先週、毎月恒例の「里山市」に出店してきました。

廃校を利用した地域のマーケット。小さな古本屋さんとして、いつもおじゃましているのですが、毎回、多くの人が興味津々立ち寄ってくれます。本って不思議で、そこにあるとなんとなく見てしまうんですよね。「懐かしい!」 「この本よく読んでた」「このタイトル気になる」。本からはじまる、些細なおしゃべりが、いつも楽しみな時間です。

さて、先日、とある経営者の方とお話をする機会がありました。

その方は偶然にも私と同い年で、しかも、かつて同じ会社で働いていたこともある方。

今やっていることも、会社の規模感も全く違うのだけど、なんだかとっても話が合う。ビジネスという視点から見ているものが似ているからか、私自身も勉強になることばかり。

一方で、経営者としてはまだまだな私だけど、この地域に長くいるからこそわかることや経験など、その方にとっては新鮮な情報だったよう。とても熱心に色々と話しを聞いてくださいました。

実は、私、今でも自分に自信が持てないタイプ。子どものころから、いつも「上には上がいる」と思って生きてきたんです。今でもその思いは拭えないけれど、ある時「経験」だけは自分だけのものなんだと知り、ちょっとだけ考え方が変わりました。

自分が経験したものは、自分だけのモノ。自分だけが知っているコト。「上」とか「下」とかではなく、経験から得たことがは、ほかの人にはない、自分にしかない「強み」なんだと、そう思えるようになったのです。もちろん失敗したことも、含めてすべて。机の上だけで学ぶ中途半端な知識よりも、ずっと自信を持って伝えられるようになりました。

私の経験が、これから生まれるビジネスの役に立つならば、こんなにもうれしいことはない。

そんな会話をした翌日。

18歳の若者と話をする機会がありました。高校を出たばかりの女の子。4月から新社会人。

当然のことながらまだまだ世の中、わからないことばかり。

シェアハウスの話、地域の話、どれをとってもいつもと同じように話して伝わるんだろうか。そう思うと、同じ事を伝えるでも言葉選びが慎重になっていました。

伝わるコトバってなんだろう。

かつて、シェアハウスを「下宿のようなもの」と、ご近所さんの言って回ったように、相手にとってわかりやすい言葉で伝えることって本当に大事。

同じような人たちとずっと一緒にいると忘れていきそうになるけれど、それがきちんとできるようになると、きっと色々な人と一緒にできることが増えていくんだろうな。

自分と仲間たちだけがわかる言葉を無意識に使ってないかな。その言葉を使うことで、自分と違う人を排除していないかな。

相手とよりよい関係性をつくっていく上で大事なことは、日本語、英語とか言語そのものだけではなくて、当たり前に操れる言語を、より適切に使いこなせるか、ということのような気がしてなりません。

コミュニケーションの基盤であるコトバ、私はちゃんと使えているかな。

タイトルとURLをコピーしました