先日、ちょっと近くへお出かけにいきました。
まだ行ったことがない場所にコーヒーでも飲みにいこうか、と、向かった先は『ミハラシテラス』。
私が行ったのはちょうど週末のいいお天気の日。カフェの営業日とあって、たくさんの人でにぎわっていました。
ちょうど房総半島に真ん中あたりにあるこの場所。見晴らしのよい丘からぐるり見渡してみると、普段みているはずの景色もずいぶんと違ってみました。
散策できるコースもいくつもあって「これからきっと桜が見頃になるんだろうな」「梅雨時期にはあじさいもきれいだろうな」なんて、思いながら少し散歩を楽しみました。(ほんとはもっとゆっくりしたかったのだけど、花粉が辛くて断念。)
見れば見るほど、きちんと整備された里山の環境にビックリ!
私自身、シェアハウス含めて管理している物件の庭やら山やら畑やら、手入れをしていることもあり、この状態を維持するのがどれだけ大変か身に沁みてわかるからこそ、ここの維持管理は、並大抵の努力ではないな、と思ってしまったのです。
都会に暮らしていたころは気づきもしなかったけれど、人がゆっくり散策したりくつろげる里山や公園って、ちゃんと人の手が入って管理されているんですよね。移住を経て、自然を日々身近に感じるようになって、恥ずかしながらもようやくそのことに気づくことができました。
放おっておいたらどんどん荒れに荒れていく。当然、人が立ち入れる状態ではなくなっていく。人都合で整備しているのだからあたりまえなのだけど、少しずつでも整えてあげることが本当に大事なんですね。
だからこそ、この場所の環境の良さに驚くばかりでした。
ミハラシテラス、入ってみるとお迎えしてくれたのは私もよく知る人。かつてイベントなどでとてもお世話になった方でした。こちらでお店をはじめられたらと友人づてに聞いてはいたのだけど、偶然の再会にビックリ!
久しぶりに色々とお話をしてしまいました。聞くと、このお店がはじまったことによって、地域の方が張り切って、さらに園内の整備をするようになんたんだとか。
元々牧場だった場所を地域の人たちで植林し公園にした歴史もあるそうで(詳しくは長南町のWEBサイトに紹介されています)、こうやって再び多くの人が訪れるようになった事を喜んでいる人も多いそう。
私、実は、かれこれ10年ほど前に一度ここに来たことがあったんです。すっかり忘れていたけれど、話を聞きながら思い出しました。その時は、大きな施設が閉館していたこともあり、決していい雰囲気とはいえなくて。車を停めて散策するきにもなれず、そそくさと帰ってしまった事をよく覚えています。
まさか、あの場所がここまでがらりと変わっているなんて、本当に驚き。
ここまでになったきっかけは、きっと色々あったと思うけれど、カフェという場所ができたことはきっと大きな転機だったはず。この場所でお店がうまくいく保証もない中で、オープンを決めて、毎年少しずつ、コツコツと積み上げての今。
たった一人の勇気ある決断が、こんなにも景色を変えてしまうなんて。そんな事を改めて感じさせられた瞬間でした。
それにしても公園っていいな。子どもを連れて遊びに来ている親子から、里山散策を楽しむご年配の人まで、ほんと、楽しみ方は人ぞれぞれ。「いすみ市内にも広い公園、あるといいのにな」なんて声を聞くたびに、みんなの公園、できないものかな、と考えてしまいます。