今日は、雨が降っていたからかとっても寒かったですね。
今日は、「星空スペース」の営業日だったので、暖房をつけてお客さんを待っていたのですが、なかなか暖まらず大変でした。
寄合カフェ&シェアオフィスとして「星空スペース」をオープンして、早2年半。料理が苦手な私が、まさかカフェをはじめることになるとは思ってもいなかったけれど、ご縁というのは不思議なものです。料理が好きな夫と一緒に、こうやってお店をやるようになるとは。
図書館をやってみて、場をもつことのよさを知り、一方で、ちゃんと利益を出して続けていくための手段を考えなければと思っていた頃。「飲食店」が始められるチャンスがやってきて、よきタイミングが重なって、「星空スペース」をオープン。飲食店としてだけではなく、サークルや研修で利用してもらったり、イベントを開催したりと、様々な用途で多くの方に利用していただいています。
星空スペースは、もともと民家だった物件。当然、以前は「誰か」の住む家でした。聞くと、代々続く地元の名士さん。同じ地区内に親戚の方が多く今も住んでいます。
私たちがお店をはじめて間もないころ、あるおばあちゃんとその息子さんがお店にやってきました。ほぼ100%車に乗って人がやってくる立地なのに、歩いてきたというのです。そう、「ご近所さん」でした。
聞くと、そのおばあちゃん、かつてのこの家の住人さんのお友達でよく遊びにきていたそう。ずっと空き家になっていたことが気になっていたようです。
なんだかよくわからないけれど、「カフェ」と書いてあるし、営業日と営業時間が書いてあるし、行ってみようかなと来てくださったのです。「懐かしい」と、うれしそうに過ごしてくれました。
それから今も、お二人で定期的にごはんを食べにきてくれています。
お店をはじめようと決めた時、例えばリノベーションでもして、もっとかっこよく、おしゃれに、イマドキっぽくすることもできたかもしれません。都会にあるようなそんな佇まいにすることもできたかもしれません。
でも、私たちは、必要最低限しかしませんでした。もちろん、予算の関係もあったけれど、このままでも十分に活かせるのに、さらに手を加える必要もないんじゃないかと思ったのです。
結果、昔とほぼ変わらない姿のままだけど、地元の人にとっては、「変わらない、昔からある場所」として、身近に感じてもらえたみたいです。
新しいものをイチからつくることも一つの手段だけど、なるべく昔のままを残し、活かすことで生まれるメリットもあるものなんですね。
あのおばあちゃんが、楽しみにここに来れるように、私たちもお店、がんばって続けないと。