本屋からギャラリーへ。

ローカルな仕事から、今とこれからを見る。

ちょうど昨年の今頃、空き店舗を活用して、1日本屋さん体験を開催しました。

元々タクシー会社の事務所があった店舗。老朽化が進んではいるけれど、味のある佇まい。いすみ鉄道国吉駅前徒歩0分と駅前の好立地。なかなか「これ!」と、いったものには出会えないけれど、何かできないかと考えて、「本屋体験」を開催。

不思議なもので、本がそこにあるだけで、なんだかがらりと雰囲気が変わりました。決して多くの人が訪れるわけではないけれど(元々人通りはかなり少ない)なんだろう、と人が集ってくる。たった1時間のお披露目時間だったけど、とても楽しい時間になりました。

今回、この場所で写真展を開催することになりました。昨年秋に開催された祝言市の写真展です。

この日は、お天気もよかったこともあり、本当に素敵な1日でした。ご親族の方だけではなく、地域の方、通りすがりの方も「おめでとう!」と、声をかけ、なんだかほっこり。 国吉神社だけではなく、苅谷商店街を歩いたり、いすみ鉄道に乗車したり、色々と移動されていたそうなのですが、その全部をみられた人はほんのわずか。

それならば、その写真展を開催したら、皆さん喜んでくれるのでは?と、そんな流れで企画がはじまりました。

先日、commons isumiのメンバーとカメラマンさんと一緒に準備をしました。デザイナーさんにアイデアの骨子を考えてもらい、現地でそれぞれ知恵を出し合いながら設営。

マチノイトにたくさんある古布を装飾に活用したり、いすみ古材研究所が集めた古材を額縁替わりに。それぞれ全く違う業界なのに、「あるものを活かす」という共通の想いをもって取り組むと、こんなにも素敵な空間に仕上がるんですね。

本屋とはまた違った空間に仕上がりました。

物件を決めて、大掛かりなリノベーションをし、お店や拠点にするのも一つの方法。でも、本当にそれがこの場所に適しているのか? 建物をいくら立派につくりなおしても、人がどうやってきてくれるだろう? 駐車場は? まわりの環境は? などなど、考えなければならないことはたくさんある。

一歩引いてぐるり全体を見渡して、果たして、何が一番無理がなく続けていけることなのか。

旧大原タクシーの建物は、可能性があるけれど、まだまだピタッとはまるものが見えていない。

それであれば小さなチャレンジをたくさんしてみればいいじゃないか。

そんな想いから、今、commons isumiのメンバーであれやこれやとアイデアを出しあっています。

本屋とギャラリー、そして次は何かできるかな。

祝言市の写真展@国吉駅

日時:2月23日(木祝)10時〜15時

場所:旧大原タクシー(いすみ鉄道国吉駅前)

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