マーケットの本質。

図書館館長の読書のキロク

寒い日が続くと、ぬくぬくと暖をとりながら読書が進みます。最近は、ちょっと時間ができた時に本を読もうと思い、バックに必ず1冊、入れるようにしていることもあり読書習慣がついてきました。

さて、先日読んだ本。

アメリカでのファーマーズマーケットについて調査、まとめた1冊。今から14年も前の本なのだけど、いま読んでみると、とても興味深い。

いすみ周辺では、いまでは当たり前のように、毎週末マーケットが開催されているけれど、当然のことならが14年前にはどれもなかった。私が移住してくる数年前に、少しずつ増えていって、2015年頃には爆発的に増加。直売所とは違って生産者が自ら出店、自分で売るというスタイルは、「つながり」や「安心」を感じることができると、多くの人が支持するようになったのかなと思います。

もちろん、おいしいものに、一度に出会えるというメリットも大いにあるのだけど。

この流れってどういう心理なのかな、、と思っていたけれど、とある一文を読んでなるほどな、と思いました。

「お気に入りをみつけることで、私だけの関係や、とっておきの場所ができるのは、ちょっと自慢で誇らしい気分になれる。」

何気ないことだけど、ちょっとしたことが、多くのファンをつくっているんですね。

「どこでも同じものを大量につくり、世界中を相手に大きく儲けるよりも、地域の素材や伝統、文化を活かし、少量でも本物の味や品質を理解してくれる近くの消費者に思いを伝えながら売る方がずっと自分の人生を充実させる」。

私は生産者ではないので、マーケットに関わる時は、いつも出店者よりも事務局(運営側)なのだけど、事務局としてできることは何か、実はまだまだたくさんありそうです。改めてマーケットの本質的な部分を考えさせられました。

世の中が大きく変わり、マーケットのカタチも変わらざるを得ない中、じゃあ、これからどうしたらいいのかな。その答えを見つけるヒントがたくさんありました。

『地域の味がまちをつくる―米国ファーマーズマーケットの挑戦』
佐藤亮子
岩波書店 2006年5月発行

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