「同じ釜の飯を食う」仲間

ローカルライフスタイル

誰かと一緒にご飯を食べる時間が好きです。

もちろん、家族と一緒に食べるもの好きだけど、今は、毎日のように、古民家シェアハウス「星空の家」で暮らす住人さんと一緒にごはんを食べてます。

私が「星空の家」を立ち上げたのは2012年6月のこと。

移住して1年が過ぎたころ。当時、平屋の一軒家に一人暮らしをしていたのだけれど、もう少し「いなか暮らし」っぽいことができなかなと考えはじめていた頃でした。

ご縁があって築140年の古民家と出会って、何かに活用できたらいいなと思い、シェアハウスをはじめることを決意。自分もそこに住みながら管理と運営をしはじめました。

はじめるキッカケになったことは色々とあるけれど、一つの理由は「誰かと一緒にごはんが食べたかった」ことでした。

いなかで一人暮らしをしてみて、気楽で自由な反面、やっぱり寂しさを感じる時があったのです。幸い、移住者はじめ友達が多くできたので、一品持ち寄りの夕食会などにしょっちゅうおじゃまはしていたけれど、毎日という訳ではありません。

でも、「誰かとごはんを食べること」が自然の流れでできたらいいのにな、と思ったとき、シェアハウスっていいなと思ったのです。

「たくさんできて食べきれないから」と、畑からのおすそわけを頂いても、一人じゃ食べきれなかったけれど、みんなとだったら食べきれる。

一人だと「ま、いいか」なんて適当になってしまうけれど、「誰かと一緒に」と思うと、料理もつくりがいがある。

なんだかメリットがたくさんあると思って、まったくやったこともなかったけれど、シェアハウス暮らしをはじめ、未経験から管理人をはじめたのでした。

今年で7年目を迎えた「星空の家」。これまでに25名もの住人を迎え、ここでの暮らしをキッカケに、7割近くの住人が近隣地域で新しい暮らしをはじめました。

「星空の家」を出た後でも、ひょっこり遊びに来ては「夕飯食べてく?」と一緒に食卓を囲むことも多く、新旧の住人さんが交流していたりします。

「同じ釜の飯を食う」仲間は、気づいたらゆるくつながった、なんだか家族のような存在になっているみたいです。これからも、こうやって、ここからつながりが広がっていったらいいなと思います。

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