「屋号」という呼び名。

ローカルライフスタイル

今日は、新年会を兼ねて、友人たちと一緒に鍋を囲みました。

時々こうやって、仲間たちと集っては日々の色々な出来事を情報交換しています。

私たちで声掛けをして集まるときは、出来ればその場にいる人たちとちゃんと話をしてほしい、次につながる出会いをしてほしいと、多くても20名、たいだい10名ほどで集まることが多い。

この人とこの人が出会ったらきっとおもしろいこと生まれるんじゃないかな、と、そんなことも考え、「久しぶり」と「はじめまして」の人が出会えるきっかけをつくったりもしています。

今回集まった友人は、移住者と地元の人。移住者といっても、結婚して嫁いだり、地域の集会などに顔を出している人が多いため、地元のことにもけっこう詳しい。ローカルな話題も多く、今回も新しい発見があってとてもおもしろかった。

今はだいぶ詳しくなりましたが、移住してきた当初は、わからないことばかりで、色々と驚いたこともありました。

たとえば、屋号。このあたりの集落は、同じ名字の方がとっても多い。名字を聞いただけで、出身は●●地区ですか?とわかってしまうほど。

実は星空の家がある集落も名字は3つしかありません。ご挨拶に伺ったとき、同じ名字の家が何件も続き、本当に戸惑いました。

皆さん、下のお名前で呼び合っているのだけど、よくよく聞いてみると「屋号」でも呼び合っていたんです。

「屋号」はそれぞれの家についているあだ名のようなもの。それぞれルーツがあって、聞いているだけでもおもしろかった。

たとえば「しんたく」さんは、新しい家を建てたから新宅と呼ばれるようになったとか。どの地区にも「しんたく」さんは多いらしい。

「やつ」さんは谷津に家があるからとか、「とのまえ」さんは、地元の名主さん(殿)の家の前だったからとか。

驚いたのは「のぼりたて」さん。祭りののぼりを立てる場所にあることからそう呼ばれるようになったとか。

自分の暮らしている地域のこと、実はまだまだ知らないことがいっぱい。世の中便利になって、世界中どこにいても瞬時に海の向こうの情報がわかるようになったけれど、実は一番身近なことって、ネットで調べても出てこないことが多いんですよね。

日々の何気ない会話や、よくよく周りを観察していないとわからないことも本当に多い。地元の「あたりまえ」は、Googleで検索しても出てこないのです。

だからこそ、こうやって顔を合わせてワイワイと、楽しく一緒に過ごす時間って大切なんだなって思います。

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